北海道考古学会だより 64号
北海道考古学会だより 64号 目次 |
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1999年度北海道考古学会遺跡報告会のご案内 日時:1999年12月18日(土)午前9:30受付開始(10:00から報告)~午後5:20 場所:かでる2・7 4F 大会議室 札幌市中央区北2条西7丁目 TEL011-275-5527 費用:1,000円(資料代) 内容:道央地区の概況1と事例報告 札幌市内の遺跡・カリンバ3遺跡・紅葉山49号遺跡 道央地区の概況2と事例報告 亜別遺跡・油駒遺跡
報告会担当(高橋・長崎)
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1999年度北海道考古学会遺跡見学会実施報告 赤井川村土木沢の林道入り口は、赤井川村の中心部から南側の曲川に位置する。土木沢は、二ツ森山の北東側の裾野あたりから流れ出て余市川へと合流する沢で、隣接する仁木町との町境になっている。実際に黒曜石原石採取地点へと行って来た吉田委員によれば、この土木沢伝いに上流まであがりきり、さらに奥深く入っていった斜面上に、黒曜石の原石が点在しているということであった。黒曜石の大きさは区々であったらしいが、大きいものでは直径50センチ程度のものもみられたようである。見学者は、これらの説明を聞きながら、林道の奥を眺め、または資料集に貼付された写真を見ながら、黒曜石の原石が転がっている様を十分に想像できたように見受けられた。 新入会員・住所変更会員のお知らせ(略)
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『北海道考古学』第36輯の原稿募集について だより63号でお知らせしましたとおり、次回『北海道考古学』第36輯は特集号を予定しております。テーマは「完新世北海道の生業」です。また、テーマ論文並びにテーマ以外の一般論文も、同時に募集しております。会員のみなさまのご投稿をお待ちしております。 |
北海道考古学会定例研究会の実施報告と次回開催および発表者募集の案内 去る平成11年9月11日(土)午後5時から、札幌学院大学A棟4階会議室におきまして、(財)日本私学教育研究所客員研究員の福岡イト子会員より、『研究上の問題点から「考古学とアイヌ語地名-遺跡命名に関わって-」』と題して、「考古学とアイヌ語地名」や「遺跡とアイヌ語地名との整合性」などのテーマをもとに、アイヌ語地名の考古学上の取り扱いについて多数の問題点が提起された。 当日は、活発な意見交換がなされ、アイヌ語地名の研究者と考古学者との相互乗り入れにより、これらの問題点の多くが、解消されていくのであろうということでまとまった。 また、平成11年11月6日(土)午後5時30分から、同じく札幌学院大学A棟2階会議室におきまして、福島大学の工藤雅樹会員より、『北日本の考古学-古代の蝦夷とアイヌ-』についてご発表いただいた。先生の個人史を振り返るような形で、古代における蝦夷の諸問題が提示され、最後は、東北北部においては、北海道の縄文人の子孫と共通する歴史と文化を担った人々が、7世紀の後半以降稲作を行い、政府側の影響を受けて日本文化の担い手となり日本民族化したという現在の先生の考え方で締めくくられた。また、現在調査中の防御性集落や関連遺跡の写真が紹介された。 次回研究会は、平成12年2月5日(土)午後5時から、札幌学院大学A棟4階会議室において、(財)北海道埋蔵文化財センター職員により、『キウス4遺跡の調査成果』(仮題)が発表される予定になっております。奮ってご参加いただけますようお願い申し上げます。 なお,北海道考古学会定例研究会では発表者を募集しております。発表希望の会員の方おりましたら事務局までお問い合わせ下さい。 また、来年度の研究大会の開催地についても検討しております。開催地の要望や研究大会テーマについて個人的なご意見でも結構でございますので、ご遠慮なく北海道考古学会事務局までご一報いただけますようお待ち申し上げております。 研究会担当 (田口・手塚・深澤・藤井) |
北海道立埋蔵文化財センター開館のお知らせ すでにご承知の方もいらっしゃるかと思いますが、平成11年11月11日(木)午後1時、北海道立埋蔵文化財センターがオープンいたしました。中には展示室も用意され、これまでの調査成果が展示され、充実した内容になっており、他に図書閲覧室もございます。この機会に是非足をお運び下さい。 住 所 〒069-0832 江別市西野幌685-1 TEL (011)386-3231/FAX (011)386-3238 開館時間 9:30~16:30/休館日 月曜日・祝日・年末年始 入館料 無料 交通 JR「=「大麻」から、徒歩約20分 新札幌バスターミナル発 JRバス・夕鉄バス(文京通西循環線)「くりの木公園前」下車、徒歩5分 新札幌バスターミナル発 JRバス・夕鉄バス(江別方面行き)「道女子大札学院大前」下車、徒歩15分 |