北海道考古学会だより 69号


北海道考古学会だより 69号 目次 

案内 2001年度北海道考古学会定期総会の案内
         2001年度北海道考古学会研究大会の案内
   事業報告  2000年度遺跡報告会実施報告
   事務連絡  学会役員の改選 -地域委員・運営委員の公募について-
         会誌編集委員の改選  -編集委員の推薦について-
         監査委員の改選  -監査委員の推薦について-
         新入会員・住所変更会員のお知らせ
学会出版物頒布のお知らせ
   会誌  編集委員会からのお知らせ
   研究会 定例研究会の実施報告と発表者募集の案内
   その他 北海道考古学会ホームページ開設のお知らせ
  (財)北海道埋蔵文化財センター平成12年度発掘調査成果展および発掘調査報告会のご案内

2001年度北海道考古学会定期総会のご案内

 今年は,北海道開拓記念館で開催することと決定致しました。今回は委員の改選時期ともなっておりますので,皆様奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。なお,総会は,委任状を含め3分の1以上の会員の出席をもって成立します。事情があり直接参加できない場合はもれなく委任状をご提出いただき、会の成立にご協力願えればと思います。

   日時 2001年 5月12日(土)午前10時30分~(午前10時受付開始)

   会場 北海道開拓記念館 講堂

   住所 札幌市厚別区厚別町小野幌53-2

   議題 2000年度事業報告,決算報告,監査報告


      2001年度事業計画,予算案,その他

2001年度北海道考古学会研究大会のご案内
テーマ 『北方文化交流を探る』(仮称)

   日 時 2001年 5月12日(土)午後 1時~午後 5時

   会場 北海道開拓記念館 講堂

   住所 札幌市厚別区厚別町小野幌53-2

   資料代 1,000円(当日申し受けます)

  ※研究大会会場で,資料集や報告書などの販売を考えておられる方は,会場スペース
  の問題もありますので,あらかじめ事務局まで,ご連絡下さい。
 研究大会終了後、懇親会(4,000~5,000円程度)を予定しております。講師を囲んで楽しいひとときが過ごせるかと思います。こちらの方への参加もお待ち申し上げております。
 事務局 札幌学院大学 〒069-8555 江別市文京台11 札幌学院大学鶴丸研究室内
                  TEL 011-383-6446 FAX 011-381-1077
                            研究会担当(田口・手塚・深澤・藤井)

2000年度 遺跡調査報告会実施報告


 平成12年12月16日(土)午前10時から北海道大学学術交流会館2階講堂で実施しました遺跡調査報告会について,ご報告いたします。
 道央地区1(石狩・後志)の概況について、運営委員の高橋理氏より報告がなされた後、恵庭市西島松5遺跡を石井淳平氏、石狩市紅葉山49号遺跡を西方麻由氏の順で報告がありました。西島松5遺跡では,続縄文時代末~擦文時代前期のものと思われる墓壙群の調査結果が報告され,副葬品や埋葬形態の変化について多くの関心が寄せられました。紅葉山49号遺跡は、昨年から引き続き調査された地区で新たに杭列が検出されたことや出土した多数の木製品について報告がなされました。
 道央地区2(胆振・日高)の概況について、第5地区地域委員の青野友哉氏より報告され、白老町虎杖浜2遺跡を末光正卓氏、伊達市有珠6遺跡を小杉康氏より報告がありました。虎杖浜2遺跡では、縄文時代前期頃の住居址や墓壙が検出されたほか,貝塚の一部が道路陥没時に盛り土されていたことについて報告がありました。有珠6遺跡では,検出された縄文晩期以前の貝層と有珠火山灰およびその上層の貝層の関係について報告がなされ,次年度以降の調査の課題が提示されました。
 道北地区(空知・上川・留萌・宗谷)の概況について、旭川市教育委員会の友田哲弘氏より報告され、旭川市桜岡5遺跡を大倉千加子氏、稚内市泊岸1遺跡を内山真澄氏より報告がありました。桜岡5遺跡では、旧石器時代の石器が出土し,その内容について発表されました。泊岸1遺跡では,昨年度の調査ではありましたが,アイヌの墓壙の調査状況と人骨の分析結果および出土した遺物の検討状況などが報告されました。
 道南地区(渡島・檜山)の概況について、第4地区地域委員の佐藤智雄氏より報告され、南茅部町垣ノ島B遺跡を坪井睦美氏、八雲町町野田生1遺跡を藤井浩氏より報告されました。垣ノ島B遺跡は、新聞等により報道され注目を集めておりましたが,今回の報告では遺跡の概況や土坑墓の副葬品として出土した漆製品の状況について詳細な報告がなされました。八雲町野田生1遺跡では,縄文後期中頃の集落が調査され,検出遺構の特徴や赤彩土器,赤漆の櫛や石棒といった遺物について報告されました。
 道東地区1(網走)の概況について、第7地区地域委員の熊木俊朗氏より報告され,道東地区2(十勝・釧路・根室)の概況について、第8地区地域委員の松田猛氏により報告がなされました。報告遺跡は、斜里町大栄6遺跡について松田功氏より報告され,オホーツク海側で不足がちであった縄文前期の集落跡が調査され,今後の課題等が提示されました。
 また,海外調査の事例について間宮海峡における考古学的調査についてを福田正宏氏,サハリン南部の遺跡群についてを天野哲也氏より報告がなされました。
 最後に、お忙しい中、遺跡の概要やスライドを使って遺跡報告をして頂いた発表者の方々、各地区の概要をまとめていただいた地域委員や各遺跡担当者の方々のご協力により、会が盛況の内に終わることができましたことを感謝申し上げます。    報告会担当(高橋・長崎)

学会役員の改選 -委員の公募について-
 会則第6条、委員および委員会規則、および委員会公募細則に基づき、2001年度から2002年度の北海道考古学会委員を下記のとおり公募します。
 今回は、地域委員10名、運営委員16名以内が会員の推薦を受け、総会で選出されます。ただし、規則第5条および第6条の規定により、委員の互選により選出された委員長の所属地区および近隣地区の地域委員は選出せず、16名以内の運営委員となります。会員は、所属する地区より1名を地域委員として、5名までの会員を運営委員として、同封の葉書または同様式に準じた封書・Faxにて、事務局まで推薦ください。
 なお委員改選に関する規則は、北海道考古学会規則第1号「委員及び委員会規則」として,だより55号にまとめられておりますので、そちらをご覧ください。
 1.公募期間 2001年4月12日(事務局必着)まで
 2.被公募対象外会員 会則および規則により委員となることの出来ない会員は次のとおりです。この会員の推薦は無効となります。
    佐藤智雄(第4地区・渡島檜山)、熊木俊朗(第7地区・網走)、
    西本豊弘(第10地区・本州地区)、石橋孝夫(副委員長・総務)、
    石川直章(会計)、林 謙作(会誌)、田口 尚(研究会)、手塚 薫(研究会)、
    藤井 浩(研究会)、松谷純一(見学会)、吉田玄一(見学会)、
    高橋 理(報告会) 、秋山洋司(だより)        以上13名
 3.再任対象会員 現委員のうち、会則および規則により、継続再任が出来る会員は次のとおりです。
    青野友哉(第5地区・胆振日高)、氏江敏文(第6地区・空知上川留萌宗谷)、
    松田 猛(第8地区・十勝釧路根室地区)、福田友之(第9地区・東北地方)、
    鶴丸俊明(委員長)、畑 宏明(総務)、小杉 康(会誌)、深澤百合子(研究会)、
    長崎潤一(報告会)                  以上9名

会誌編集委員の改選 -編集委員の推薦について-


 会則第9条の3および北海道考古学会会誌編集委員会設置要項2の1)(以下「要項」)の規定に基づき、2001年度から2002年度の「会誌編集委員」を下記のとおり推薦願います。会誌編集委員は,運営委員2名と一般会員5名により組織されており,今回推薦対象となりますのは、一般会員の中から選出される5名についてです。北海道考古学会会員名簿などを参考に、同封ハガキまたは同様式に準じた封書・Faxにて、事務局までご推薦ください。
 1.推薦期間 2001年4月12日(事務局必着)まで
 2.推薦様式 会誌編集委員の推薦様式は、運営委員の推薦様式に準じ、一会員につき5名までの会員をご推薦下さい。
 3.被推薦対象外会員 「要項」2の3)により編集委員となることの出来ない会員は次のとおりです。この会員の推薦は無効となります。
    上野秀一,右代啓視,大島直行,長沼 孝(会員推薦を受け,二期4年満了)
以上4名
 4.再任対象会員 現委員のうち、会則および「要項」により継続再任が出来る会員は次のとおりです。
    西脇対名夫(会員推薦を受け一期2年満了)       以上1名

監査委員の改選 -監査委員の推薦について-
 会則第6条の3の規定に基づき、2001年度から2002年度の「監査委員」を下記のとおり推薦願います。監査委員は,一般会員2名により組織されております。北海道考古学会会員名簿などを参考に、同封ハガキや同様式に準じた封書・Faxにて、事務局までご推薦ください。
 1.推薦期間 2001年4月12日(事務局必着)まで
 2.推薦様式 監査委員の推薦様式は、運営委員の推薦様式に準じ、一会員につき2名までの会員をご推薦下さい。
 3.被推薦対象外会員 会則および規定により編集委員となることの出来ない会員は今期についてはございません。
 4.再任対象会員 現委員のうち、会則および規定により継続再任が出来る会員は次のとおりです。
    高橋正勝 阿部明義(第38会定期総会で承認。一期満了)   以上2名

新入会員と住所変更会員のお知らせ(略)

学会出版物頒布のお知らせ


 過去に発行された『北海道考古学』や『だより』、『研究大会レジメ』、『遺跡報告会資料集』などを、頒布いたします。ご希望の方は事務局までお問い合わせ下さい。
 1 『北海道考古学』の価格は下記のとおりです。

14・16輯:各2,500円 21輯:3,000円

15輯:2,500円 22・24輯:各3,800円

17輯:2.800円 26~30・32・33輯:各4,000円

20・23・25輯:各3,500円 34~36輯:各4,500円

   会誌1~13・18・19・31輯は完売です。
セット販売1:21~30輯10冊セット(定価37,600円)→特別定価25,000(送料込み)
セット販売2:上記会誌5輯分セット→定価の70%(送料込み)
2 『だより』はご希望がありましたら、残部があるものにつきまして、郵送代のみにて頒布いたします。
 3 『研究大会レジメ』、『遺跡報告会資料集』、残部僅少です。

 平成10・11年度研究大会レジメ:各500円

 平成12年度研究大会レジメ:1,000円

 平成12年度遺跡調査報告会資料集:1,000円

 4 『日本考古学協会釧路大会資料集Ⅰ・Ⅱ』残部僅少です。1冊2,500円で頒布しております。

 

編集委員会からのお知らせ


◎『北海道考古学』第38輯の特集テーマ並びに原稿募集について
 現在北海道考古学第37輯の編集が進行中ではありますが,次年度発行予定の第38輯の「特集テーマ」並びに「一般論文」等の原稿募集を行います。
 *投稿規定の詳細は『北海道考古学会だより』第58号(1997.11.15刊)をご覧下さい。

(テーマ応募・原稿送付先)編集委員会事務局
〒060-0810 北海道札幌市北区北10条西7丁目 北海道大学大学院文学研究科
北方文化論講座 小杉研究室気付
                              会誌担当(林・小杉)

 

定例研究会の実施報告と発表者募集の案内


 今年度の定例研究会は下記のとおり実施いたしましたが,内容につきましては現在編集中の会誌第37輯に掲載されますので,そちらをご覧下さい。
  第1回 平成12年6月3日(土)17:00~ 札幌学院大学 A館4階会議室
     『マレクとアイヌ社会』 北海道教育庁 西脇対名夫会員
  第2回 平成12年10月14日(土)17:00~ 札幌学院大学 A館4階会議室
     『黒曜石のフラクチャーウイング』 北海道大学 高倉純会員
     『下川町ルベA遺跡出土の石器』 札幌市埋蔵文化財センター 出穂雅実会員
  第3回 平成12年11月4日(土)17:00~ 札幌学院大学 A館
     『押圧細石刃剥離;技術と方法その考案と伝播』 フランス国立科学研究所研究指導部長 マリールイーズ・イニザン(Marie Louise INIZAN)博士
      通訳 京都大学文学部 山中一郎教授
  第4回 平成13年1月20日(土)16:00~ 札幌学院大学 3号館 3階408教室
      『旧石器時代の打製骨器』 東京都立大学 小野 昭教授
 北海道考古学会定例研究会では発表者を募集しております。発表希望の会員の方おりましたら事務局までお問い合わせ下さい。         研究会担当(田口・手塚・深澤・藤井)

 

 

北海道考古学会ホームページ開設のお知らせ


 だより61号で提案のありました北海道考古学会の21世紀への構想につきまして,委員会で検討を重ねてきた結果,提案:2北海道考古学会インターネットの開設の中であげられた「北海道考古学会のホームページを開設する」ことについて,2000年度中に具体化することを目標に作業を進めて参りました。
 この度,平成13年4月1日 をもちまして,開設の運びとなりましたのでご案内いたします。インターネットへの接続環境をお持ちの会員の皆様,是非一度足をお運び下さいませ。内容はまだまだ未開発の部分もありますが,会誌第1輯からの掲載論文や記事のタイトルや最近発行しただよりなどをみることが出来ます。アドレスは別途お知らせします。

 

(財)北海道埋蔵文化財センター平成12年度発掘調査成果展および発掘調査報告会のご案内


 平成12年度に(財)北海道埋蔵文化財センターが発掘調査を実施して上げた成果が,近日公開となります。あわせて発掘調査報告会も開催されます。
 展示遺跡 白滝村白滝18遺跡,白老町虎杖浜2遺跡,鵡川町米原4遺跡,
      江別市対雁2遺跡,恵庭市西島松5遺跡,八雲町山崎4遺跡・山崎5遺跡
      ・山越3遺跡・山越4遺跡・野田生1遺跡,千歳市キウス4遺跡など
 開催期間 平成13年3月30日(木)~6月3日(日)
 場  所 北海道立埋蔵文化財センター
       〒069-3231 江別市西野幌685-1  Tel(011)386-3231
発掘調査報告会 平成13年4月21日(木)13:00~16:30
         北海道立埋蔵文化財センター 2F研修室
         上記展示遺跡についてスライドを用いて解説します。

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