北海道考古学会だより 74号


北海道考古学会だより第74号 目次 2002.10.31


事業案内 北海道考古学会遺跡報告会のお知らせ
事業報告 2002年度遺跡見学会実施報告
会  誌 北海道考古学第39輯寄稿のお願い
研究会 研究会担当からのお知らせ
事務連絡 会員の異動

2002年度発掘調査報告会のお知らせ
 2002年度の発掘調査報告会を下記の日程で開催します。年末の多忙な時期と存じますが、今年も盛りだくさんの内容となっています。ぜひご参加ください。
   1.日  時:12月14日(土)午前10時(9時30分開場)
   2.会  場:北海道大学学術交流会館大ホール(札幌市北区北8条西5丁目・北大正門左)
   3.主な内容 
       石狩市紅葉山49号遺跡
          縄文時代中期の河川漁施設
       利尻町青苗砂丘遺跡
          続縄文時代(7世紀)の土擴墓
※ 内容については、若干の変更もありますのでご承知ください。
 
報告会終了後は、恒例の忘年会を企画しております。会員同士が語り合う数少ない機会ですので、多数の参加をお待ちしております。

2002年度遺跡見学会実施報告 

 
  今年度の遺跡見学会は、8月3日土曜日に実施しました。参加者の募集にあたっては、ハガキによる申し込みとなり、参加者の集り具合を心配していたのですが、募集とともにあっという間に定員に達し、担当委員一同ほっと胸をなでおろしました。
 札幌駅からバス2台が午前8時に出発。それぞれが恵庭市・千歳市にまわり合計99名もの参加者がありました。
最初の見学地は、千歳市イヨマイ7遺跡で千歳市教育委員会の田村俊之さんの案内で遺跡を見学しました。
遺跡の見学の後、千歳市コムカラ峠付近で発見されたという”大石棒”(全長93cm、重さ3.2kg!)を見せていただき。石棒のド迫力に参加者一同感激。その後、史跡ウサクマイ遺跡群へ移動して竪穴の凹みを見学してから、美々貝塚へ立ち寄りました。
 千歳の後は、一路高速で伊達市へ向かい、文化庁主催の速報展「発掘された日本列島展2002」を見学しました。当日は「武者祭り」の開催中でもあり、会場や周辺のだて歴史の杜は、多くの見学者・観光客でにぎわっていました。
入り口近くに展示されていた長野県竹佐中原遺跡の石器は、現在のところ最古と見られる石器群とあってケースに顔を近づけて石器を観察する参加者も見られました。北海道からは、石狩市紅葉山49号遺跡出土の舟形木製容器をはじめとする木製品が出展されていました。なかでも石狩紅葉山49号遺跡の1メートルを超える舟形容器は、新潟県分谷地A遺跡の朱塗り木製水差しなどの優品に伍してひけをとらない存在感を感じました。
それから最後の見学地の虻田町史跡入江貝塚へ。虻田町教育委員会の角田隆志学芸員より、入江貝塚館で説明を受けたのち、入江貝塚を見学しました。復元された土葺き住居の炉には火がつけられており、その暖かさを実感できました。
 当日の天候は曇り時々雨でしたが、大きく崩れることはなく、無事に見学会を終えることができました。見学を快くお引き受けくださった千歳市教育委員会、伊達市教育委員会、虻田町教育委員会のみなさまにお礼申上げます。

 


『北海道考古学』第39輯の原稿募集について
  第39輯の原稿を募集いたします。論文・報告・研究ノート・資料紹介など、多彩な原稿をお待ちしております。原稿の締切は2003年1月末日です。なお、編集の都合上、投稿を予定されている方は、あらかじめ編集委員会へその旨をお知らせいただければ幸いです。
  投稿規定は例年どおりです。詳しくは『北海道考古学』第38輯111頁に掲載した「北海道考古学」投稿について(抜粋)をご覧ください。

上図は過去5年間における論文等の掲載傾向です。掲載本数の多寡は、特集テーマの有無にもよるようですが、比較的本数の少ない分野につきましては、特に果敢なるご投稿をお待ちしております。

締め切り: 2003年1月31月
投稿先: 〒060-0811 札幌市北区北11西7丁目 北海道大学埋蔵文化財調査室気付
北海道考古学会会誌編集委員会

 


研究会担当からのお知らせ
 定例研究会は、前号でお知らせした7月の定例研究会以降、下記のとおり実施しました。会場はいずれも札幌学院大学共同研究室です。
第2回定例研究会
日 時:9月7日(土)午後2時~
内容:発掘調査におけるコンピューターの利用について
   発表者:倉橋直孝氏
第3回定例研究会
日 時:11月2日(土)午後2時~
   内 容: 「浦幌町平和遺跡軟玉ヒスイ製装身具の報道について」
   発表者:畑宏明氏
※第4回定例研究会については調整中です。

 

会員の異動(略)

 

 

会費の納入についてのお願い
 北海道考古学会の会費は、前納制をとっておりますが、今年度収納分の納入状況は未だ50%程度に止まっております。委員会では会計担当を先頭に、未納会費の収納や収入の確保に努力しておりますが、未だ楽観できない状況が続いております。会の運営には、なんといっても会員の皆様のご協力が不可欠です。会費の年内納入にご協力いただけるようお願い申し上げます。

 

会誌「北海道考古学」バックナンバーのご案内
 バンクナンバーのご購入にはセット割引がお得です。ご利用ください。
● 会誌21輯~30輯(10冊セット)37,600円を特別頒布価格25,000円(送料込み)で提供させて
 いただきます。
● 20輯以前の号で残部があるのは、14輯~17輯、20輯のみです。これらを取り合わせ(32輯以降  
 最新刊の37輯まで)ご希望にあわせて5輯分をセットでお求めの方には、価格合計の70%で頒 
 布させていただきます。(送料含む)各輯の価格が異なりますので、価格表でご確認ください。
14輯・16輯 :各2,000円        22輯・24輯:各3,800円
15輯     :2,500円          26~30輯 :各4,000円
17輯     :2,800円          32輯・33輯:各4,000円
20・23・25輯 :各3,500円        35輯・36輯:4,500円
21輯     :3,000円          (18・19・31・34輯は売り切れです)

ご注文の際は、事務局にご連絡下さい。お支払いは発送時に同封する払い込み用紙をご利用下さい。

 
 
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