北海道考古学会だより 61号


北海道考古学会だより 61号 目次 

案内    1998年度北海道考古学会遺跡報告会の案内
    緊急報告 千歳市キウス4遺跡の発掘調査について
     事業報告  98年度遺跡見学会実施報告
情報紹介 98年度北海道内遺跡調査一覧
     事務連絡  学会役員の改選 -委員の推薦について-
           会誌編集委員の改選  -編集委員の推薦について-
           新入会員・住所変更会員の総まとめ(会員名簿発行以後の変更一覧)
           会費の確認について
     会誌    『北海道考古学』第35輯の原稿募集について
     研究会 北海道考古学会月例研究会の発表者募集
     その他   北海道考古学会21世紀への構想

1998年度北海道考古学会遺跡報告会のご案内

 毎年恒例となりました遺跡報告会を今年も開催いたします。道内各地域で調査された遺跡について、地域ごとの概況と各遺跡のスライドによる報告という形式で、全道的に網羅した内容となっております。
 今年は、札幌市内の遺跡、恵庭市カリンバ2遺跡、千歳市キウス4A遺跡、余市町入舟遺跡、芦別市滝里遺跡群、新十津川町総進不動坂遺跡、礼文町船泊遺跡、長万部町オバルベツ2遺跡、七飯町桜町遺跡、芽室町小林遺跡などの報告が予定されております。年末という大変お忙しい時期でもありますが、奮ってご参加いただけますようお待ち申し上げております。
 また、会終了後には忘年会(当日連絡)も予定しておりますので、そちらの方もよろしくお願いいたします。

 日時:1998年12月19日(土) 午前9:30受付開始(10:00から報告)~午後5:55

 場所:かでる2・7 4F 大会議室 (札幌市中央区北2条西7丁目 ℡011-275-5527)

 費用:1,000円(資料代)

 内容:道央地区の概況1・2と事例報告  札幌市内の遺跡・カリンバ2遺跡・キウス4A遺跡・入舟遺跡


   道北地区の概況と事例報告    滝里遺跡群・総進不動坂遺跡・船泊遺跡


  道南地区の概況と事例報告    オバルベツ2遺跡・桜町遺跡


   道東地区の概況1・2と事例報告  小林遺跡


※報告遺跡は全て予定です。諸事情により変更等あるかもしれませんが、ご容赦願います。

       報告会担当(赤石・高橋)

 

千歳市キウス4遺跡の発掘調査について
-新たな周堤墓の発見-

保護問題担当委員   鈴木 信・西脇対名夫・秋山洋司

 6月19日、道教育委員会文化課から高橋委員長に対して、財団法人北海道埋蔵文化財センターが発掘調査中のキウス4遺跡で、新たに周堤墓が発見された旨の電話連絡があった。これは文化課による発掘着手前の試掘では確認されていなかったもので、横断自動車道千歳東インターのランプウェイ予定地にあり、一部は発掘必要区域外に及んでいる(図参照)。文化課では、センターの協力を得てこの周堤墓の全容を明確にし、また工事用地内の隣接地点を再度試掘して周堤墓の有無を再確認した上で、道路公団と取り扱いを協議したいとの意向であった。その後の試掘の結果、新発見周堤墓は上記の1基にとどまったとのことである。
 運営委員会は7月4日の月例委員会でこの問題について協議し、文化課による保存へ向けた協議の推移を見守ることで合意した。7月11日には保護問題担当の委員2名が発掘現場を訪れ、調査を担当する第2調査部第1調査課の高橋和樹課長から状況説明と資料提供を受けた。
 遺構は昨年まで使用されていた道路の下にあり、これが確認が遅れた理由の一つである。発掘区域を拡張して全体を露出した結果、周堤の外形は約17mを測り、中央を旧南長沼用水が貫いているものの墓壙の下部は遺存している。竪穴部分に墓標のない小判形の墓壙が5基確認され、玉ほかの副葬品がみられた。遺体は輪郭がわかる程度で保存状態は良くなかったとのことである。文化課と道路公団の協議は未了とはいいながら、8月中にも用地の引渡し、着工が予定されるなか、現状保存は困難との結論を見越して記録保存が進められている状況であった。調査中の見学を許可された財団法人北海道埋蔵文化財センターに感謝申し上げる。

横断自動車道千歳夕張間工事関連の発掘調査(現地作業)は水洗作業等を除いて今年で終了の予定である。4年間にわたる発掘の結果、密集する周堤墓群・建物跡群、大規模な盛土や道跡、周囲の住居跡群、低湿地の包含層など稀有の内容と規模をもつキウス4遺跡の重要性は改めて広く認識されつつある。すでに遺跡は発掘調査と入り会いの状態でインター工事が進められているが、工事用盛土の下に保存されている周堤墓ほかの貴重な遺構が施工の影響を被らないことを祈らずに入られない。
 10月3日の運営委員会で、調査の終了を機会にキウス4遺跡の今後の保護、特に高速道路用地内に残される部分の保存・管理のための具体的な方策について道および千歳市教育委員会と道路公団の考え方を確認することで合意された。三者からの見解聴取について現在高橋委員長を中心に調整が進められている。聴取の結果は改めて『だより』等を通じて会員各位に周知したい。

1998年度北海道考古学会遺跡見学会実施報告

 実施日 1998年9月5日(土) 晴れのち曇り
 参加人数 86名(自主参加1名)
 見学コース 札幌駅北口および千歳駅裏(集合)→富良野市東九線8遺跡→ハイランドふらの(昼食)→芦      別市滝里遺跡群→芦別市星の降る里百年記念館→札幌駅北口および千歳駅裏(解散)

 今回は、「これまで一度も見学コースになったことのない地域を訪れてみよう」ということで、「芦別・富良野方面」に決定。折しも、(財)北海道埋蔵文化財センターで1988年から10年間調査してきた芦別市「滝里遺跡群」の調査が最終年度ということも重なり、有意義な見学会となることを暗示しているようでした。
 ところが、8月後半に降り続いた大雨で、滝里遺跡群の発掘調査現場および調査事務所が水没し、現場の復旧作業が続いていることから、発掘調査現場の見学は出来ない状況となり、直前になって見学コースの検討を余儀なくされました。実施日もせまり、コースの変更も難しかったので、滝里遺跡群の見学は、発掘調査現場を道路から見学し、遺物はその一部を星の降る里百年記念館で見学するという形で行うことに決定しました。
 当日は、千歳駅裏と札幌駅北口から大型バス一台ずつで出発しました。千歳駅裏発のバスは定刻通り8:00頃出発しましたが、札幌駅北口発のバスは参加者の誘導などにも手間取り、約30分ほど遅れて9:00頃の出発となりました。また、富良野では、北広島市教育委員会の遠藤龍畝さんが直接現場まで駆けつけて参加するというハプニングにも出くわしました。
 二台のバスは滝川のサービスエリアで合流し、若干の休憩の後、一路富良野へ。富良野行きのバスの中では、これから向かう富良野や芦別の遺跡の説明や、(財)北海道埋蔵文化財センターで製作した「函館市中野遺跡」のビデオの鑑賞をするなど、参加者は徐々に遺跡見学会の世界に引き込まれていっているようでした。
 富良野市東九線8遺跡は、富良野盆地の東縁の丘陵裾に位置し、標高が190~200mの緩斜面上に立地している。そのため、大型バスで現場近くまで約300mほどバックで入ってもらい、そこからさらに緩斜面を約300mほど歩いて現場まで辿りつくという状況でした。現場では、遺跡の立地や大まかな概況を富良野市教育委員会の杉浦重信さんから説明があり、同じく澤田健さんからは、遺構や遺物についての細かな説明がありました。説明によれば、これまでの調査で縄文時代晩期の墳墓群が多数検出されており、遺物もその9割が縄文晩期のもので、他に、縄文早期、前期、中期、後期、続縄文の各時期の遺物が若干出土しているということでした。これらの遺物は遺跡の前に広げられており、参加者の目を引いていました。また、参加者の多くが発掘調査作業員であったこともあって、伐木後の切株や木の根が遺物包含層に深く入り込んでいる状況、また凝灰岩の礫層を掘り込んで遺構が構築されているという説明を受けると、「作業が大変そうだ」などといった声もあがっていました。
 富良野市のハイランドふらので昼食となり、昼食後、富良野の名産品をお土産に買ったりする姿が見られました。残念ながらラベンダーの季節は逸してしまいましたが、今回の参加者の中には、遺跡の見学もさることながら、初秋の富良野を訪れた一寸した旅行気分を味わう方々も居たようでした。

滝里遺跡群の見学は国道38号線から建設中の滝里ダム付近を見下ろす形で行われました。現地では、(財)北海道埋蔵文化財センター第4調査課長の遠藤香澄さんから、丁寧な説明を受け、参加者はその声に耳を傾けていました。この日も空知川の流れは早く、水量も増しており、現場および調査事務所の被害が相当なものであることが想像され、遺跡見学というよりは被災地訪問に近い状況でした。
 芦別市星の降る里百年記念館では、ロビーに滝里安井遺跡の遺物が広げられており、再び遠藤課長から細かな遺物の説明を受けました。遺物の多くは、まだ乾燥していないものが多く、災害の爪痕がここにも感じ取られました。一方、遺物そのものは、多量のコハク製平玉の首飾りや石製のクマの彫刻品などがあり、参加者の多くがそれらのすばらしい遺物群に目を奪われていたようでした。
 星の降る里百年記念館の展示については、学芸員の長谷山隆博さんの方から入り口付近で丁寧な説明を受けました。芦別市の歴史や自然、文学など7つの小テーマによる展示があり、特に歴史関係の展示では、先住民の文化、開拓移民の歴史、産業の歴史のほか、マジックビジョン小劇場では炭坑長屋の暮らしを復元してありました。ちなみに炭坑長屋の暮らしの復元は、最も人気のあるコーナーだそうです。展示室に入ってからも、長谷山さんの方から細かな説明があり、参加者は長谷山さんの説明に耳を傾けていました。
 今回は、準備が遅れて、会員の皆様への周知が遅れたことをこの場をお借りしてお詫びいたします。また、遺跡見学会の実施にあたり、様々な面でご尽力いただきました富良野市教育委員会、(財)北海道埋蔵文化財センター、芦別市星の降る里百年記念館には厚く御礼申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次年度以降もこの企画は続く予定ですので、遺跡見学会に関するご意見・ご要望などありましたら実行委員にお知らせください。
                             見学会担当(熊谷・松谷・吉田)


98年度北海道内遺跡調査一覧(略)

学会役員の改選 -委員の推薦について-

 会則第6条、委員および委員会規則、および委員会公募細則に基づき、1999年度から2000年度の北海道考古学会委員を下記のとおり公募します。
 今回は委員長の改選時に当たりますので、地域委員10名、運営委員16名以内が会員の推薦を受け、総会で選出されます。
 ただし、規則第5条および第6条の規定により、委員の互選により選出された委員長の所属地区および近隣地区の地域委員は選出せず、16名以内の運営委員となります。
 会員は、所属する地区より1名を地域委員として、5名までの会員を運営委員として、同封の葉書または同様式に準じた封書・Faxにて、事務局まで推薦ください。
 なお委員改選に関する詳細な規定は、だより55号にまとめられておりますので、そちらをご覧ください。
 1.公募期間 1999年3月20日(事務局必着)まで。
 2.被推薦対象外会員 会則および規則により委員となることの出来ない会員は次のとおりです。こ           の会員の推薦は無効となります。
    藪中剛司(第5地区・胆振日高)、内山真澄(第6地区・空知上川留萌宗谷)、山原敏朗(第8地区    ・十勝釧路根室)、古屋敷則雄(第9地区・東北地方)、高橋正勝(委員長)、鈴木信(総務)、熊谷    仁志(会計)、西脇対名夫(会誌)、赤石慎三(報告会)
                                    以上の9名
 3.再任対象会員 現委員のうち、会則および規則により、本人の希望が無いかぎり委員として再任         される会員は次のとおりです。
    佐藤智雄(第4地区・渡島檜山)、熊木俊朗(第7地区・網走)、西本豊弘(第10地区・本州地    区)、石橋孝夫(総務)、石川直章(会計)、林謙作(会誌)、藤井浩(だより)、秋山洋司(だより)、    田口尚(研究会)、手塚薫(研究会)、吉田玄一(見学会)、松谷純一(見学会)、高橋理(報告会) 
                                    以上の13名

会誌編集委員の改選 -編集委員の推薦について-

 会則第5条の1(5)および会誌編集委員会設置要項2の1)の規定に基づき、1999年度から2000年度の「会誌編集委員」を下記のとおり推薦願います。
 現在「新第2期委員」として、林謙作委員長(運営委員)および上野秀一副委員長のもと、右代啓視、大島直行、豊田宏良、長沼孝、西脇対名夫(運営委員)の計7名で構成されております。この度1999年3月31日をもって任期満了となりますので、改選し「新第3期委員」を組織したいと考えております。
 今回、選挙対象となりますのは、一般会員の中から選出される5名についてです。北海道考古学会会員名簿などを参考に、同封ハガキまたは同様式に準じた封書・Faxにて、事務局までご推薦ください。なお、上記委員を継続してご推薦いただいても構いません。
 1.公募期間 1999年3月20日(事務局必着)まで。
 2.推薦様式 会誌編集委員の推薦様式は、運営委員の推薦様式に準じ、一会員につき5名までの       会員をご推薦下さい。


新入会員・住所変更会員の総まとめ(会員名簿発行以後の変更一覧)(略)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


会費の確認について

 会員の皆様には前納制にご協力いただきましてまことにありがとうございます。この度、会費の支払い状況について、会員の皆様にお知らせすべく、領収用紙を作成いたしました。別紙ご参照ください。
 また、今年度会費をお支払いでない会員の皆様には、払い込み用紙を作成いたしましたので、別紙ご参照くださいまして、できるだけ早めに納めていただければ助かります。
会計担当(石川・熊谷)

『北海道考古学』第35輯の原稿募集について

会誌編集委員長 林 謙作  

 当会会誌編集委員会は、昨年決定した「投稿について」・「原稿の体裁について」に基づき、下記の要領で『北海道考古学』第35輯の原稿募集を行います。会員の皆様の投稿をお待ちしております。
 なお、「投稿について」2aのうち「受理の日」とあるのを「受領の日」に訂正し、また「投稿について」別記2の編集委員会事務所住所を下記のように変更します。

1 投稿資格
 「投稿について」(1997年11月15日発行の『北海道考古学会だより』第58号に掲載)の定めにより、本会会員の資格を持って投稿資格とします。
2 原稿のテ-マ・種類・分量・体裁
 「投稿について」および「原稿の体裁について」(『同』第58号に掲載)の定めによります。キーワードの掲載にご協力ください。
3 送付
 原稿は「投稿について」1の規定に従い、編集委員会事務所あて郵送して下さい。編集の都合上、正本のほかに写し1部(図表含む、図表はA4版に縮小コピーしたもの)を添えてくださるようお願いします。編集委員会事務所の住所は1998年12月1日以降次のように変更します。
   〒064-0922 札幌市中央区南22条西13丁目 札幌市埋蔵文化財センター (上野あて)
TEL(011)512-5430  FAX(011-512-5467)
4 締切
 1999年1月31日までに編集委員会事務所に到着したものを掲載対象とします。
5 問合せ・資料請求
 編集の庶務に関するお問い合わせ、「投稿について」・「原稿について」等の資料請求は編集委員の西脇対名夫あてにお願いします。
  〒064-0806 札幌市中央区南6条西21丁目2-2
  TEL(FAX兼) (011)-551-1958

北海道考古学会月例研究会の発表者募集

 北海道考古学会月例研究会では、これまでの研究に一区切りがついた、研究上の問題点を議論してみたい、新しく発見した資料・遺跡などを紹介したいなど、細かい内容などは問わず出来るだけ幅広く受け付けて参りますので、発表ご希望の方ございましたら、研究会担当委員もしくは事務局までお気軽にお声をおかけ下さい。
                (田口・手塚)

北海道考古学会21世紀への構想

 平成10年8月1日(土)に開催された第4回北海道考古学会委員会において、深澤百合子会員より、今後の北海道考古学会の運営方針などについて貴重なご提案をいただきました。委員会は北海道考古学の発展と活性化に目を向けた重要な視点であることを受け止め、今後一層の努力をしていく所存であります。
 参考までに当日の資料を掲載いたしますので、他の会員の皆様のご意見ご感想など事務局までお寄せいただければ幸いです。また、ほかに将来の北海道考古学会のあり方などにご意見などをお持ちの会員の方ございましたら、委員会事務局までご連絡ください。

北海道考古学会21世紀への構想

 

 

深澤百合子

 

 

提案1:RHA(Review from Hokkaido Archaeology)の発刊

 

 

 海外の読者、研究者に対して、北海道考古学会の活動、研究内容を紹介する小冊子を発刊する。なぜ、今必要なのか


1:道内、国内の研究者の研究データと研究内容の優先権の確保は必要


 英文で出す意味はある。海外の研究者に対し基礎的なデータをとりあげてきている多くの研究者がいることを認識してもらう。

 

 

2:海外において誤解を招くのを避ける必要がある


 道内の研究者は気が付いていないかもしれないが、海外での議論において北海道の研究者の研究成果が反映されておらず。また歪められたり、誤解の上に議論されることがあり、マイナスなイメージにつながる。

 

 

3:日本考古学の国際化などと御題目を唱えてもほとんど不可能、いくら日本の雑誌に英文の論文を載せてみてもほとんど国際化という意味がない(日本考古学会が一部英文の論文を掲載したが。研究内容を英文で発表する意味は大きいが「だより」くらいのページでも配布先と情報の内容によっては北海道考古学会がどのような活動をし続けているかは見せることができる。会の存在と研究内容によってレベルの高い伝統のある会であることを認識してもらう。

 

 

提案2:北海道考古学会インターネットの開設


  提案1に関係して北海道考古学会のホームページを開設する。

 

 

提案3:北海道考古学会ジュニア部会の設置


  中学、高校生でも考古学に興味のある世代をいちはやく取り込む必要がある。彼らも興味を持っていても活動ができないので、それなりの対処をし、彼ら自信で活動ができる体制とアドバイスを行う。会員の確保にもつながり、北海道考古学の人口が増えることは大事。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北海道考古学会委員および会誌編集委員の選出方法について

 だより61号でもふれましたが、今回の選挙は委員長の改選時にあたり、選挙方法が複雑になっておりますので、若干ですがご説明いたします。
北海道考古学会委員の組織および空き定数について
 北海道考古学会の委員は、学会の基本的な事務や運営などを執り行う「運営委員」と、地域と事務局との連絡を取り持つ「地域委員」とに分かれています。つまり今回の選挙は、「運営委員」と「地域委員」を選出する選挙です。
 任期満了による空き定数は、「運営委員」5名、「地域委員」は第5地区(胆振日高)、第6地区(空知上川留萌宗谷)、第8地区(十勝釧路根室)、第9地区(東北地方)の各1名です。委員長の改選時ですがこれまで通り、委員長を道央の会員で推薦くださる場合は、この定数通りに投票ください。各会員の地域区分は、別表の通りです。
 また、委員長を道央以外の会員で推薦される場合は、定数枠が変動いたしますので、下記の要領により投票ください。なお、委員長の選出は、改選後の委員会で、選出された委員による互選で行われます。
「運営委員」の選出方法
 運営委員は、5名まで選出できます。この中には、次期委員長として推薦したい会員の方を含めて投票願います。規定により、委員長の所属する地区および近隣地区の地域委員は選出されず、運営委員となりますので、選出する5名は地域を考慮してお選びください。
 ただし、今回再任する委員の中に、委員長を想定していただいてもかまいません。
  例1 委員長を道東(道南、道北などの道央以外)の会員の方に推薦した場合。
    道東(道南、道北などの道央以外)周辺の会員を中心に、委員長を含めて「運営委員」を5名まで推薦します。
「地域委員」の選出方法
 地域委員は、次期委員長として推薦したい会員の方の所属する地域により定数枠が変動いたします。
  例1 委員長を道東の会員の方に推薦した場合。
    道東周辺の委員は、運営委員となりますので、第5地区(胆振日高)、第6地区(空知上川留萌宗谷)、第9地区(東北地方)の地域委員を各1名推薦します。(第8地区は委員長が存在しますので、地域委員は運営委員となります。)
    道北、および道南などの会員を委員長として推薦する場合も同様にお考えください。

会誌編集委員の選出方法
 会誌編集委員は、「運営委員」2名と「一般の会員から選出される委員」5名で構成されています。今回の選挙対象は「一般の会員から選出される委員」5名についてです。別紙の役員選挙用名簿の中から5名を選んで推薦ください。なお、地域区分は関係ありませんが、考古学会委員に再任予定の会員や今回の選挙で委員に推薦した会員は除いてください。(非推薦対象外会員は推薦いただいてもかまいません。)

 
 
 
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